あらすじ
パオロ・コニェッティ原作の国際的ベストセラー小説となった同名作品を映画化したもの。
山で暮らすブルーノと、父親に連れられて夏休みの僅かな日だけ山に来るピエトロ。ふたりは出会い、壮大な自然の山で過ごしていくうちにかけがえのない友情が芽生えます。家の事情でそのうちバラバラに過ごすことになり会えなくなってしまいますが、大人になり父親の死をきっかけにまた山という場所を通じて、自分とは、友情とは、家族とは、いろいろなことを考えさせられるお話です。
感想(ネタバレあり)
映画は山での話がほとんどです。山の中で暮らすのは、余分なものが削ぎ落とされた感じでゆっくり自分自身に向き合えるのかなと感じました。
特に今は携帯やパソコンなど、インターネットがすぐそばにある環境なので情報過多な社会です。色々なことを手軽に知れるので便利だし、それが決して悪いわけではないと思いますが、ネットで検索しても得られない "何か" が山にはあるのかなと思いました。
山で暮らすブルーノは山のことしか知りません。実際、事業を広げようとしたりしてもなかなかうまくいかないし、家族を養っていけず生活が苦しくなっても街へ出て稼ごうとは決してしません。
ピエトロはそんな彼に惹かれながらたまに山に籠ったり、でも基本は街で色々な人に出会ったり経験をしたりしていきます。
映画の中で8つの山とは?という話が出てきます!
『世界の中心には最も高い山があり、その周りを海、そして 8 つの山に囲まれている。8つの山すべてに登った者と、高い山だけ登った者、どちらがより多くのことを学んだのか?』と問いかけるシーンがあります!古代インドの世界観だそうで、ピエトロはネパールでこの話を知り、ブルーノに伝えます。
まさに2人の状況に似ています!
わたしは個人的にどっちの人も居た方がいいと思います。どちらがより多く学べるから良いとかはなく、どちらもそれぞれにしか学べないことがあるのではないのかなと。
子供の頃に数回キャンプをしたことありますが、見終わってから非常に山に行きたくなりました(笑)
でも暮らすのはちょっと無理かなわたしには💦😅
とにかく見終わってとてもいい気持ちになる映画でした!
《勝手な⭐︎5段階評価》
自然の映像に癒される⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
友情⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
スローライフ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎