あらすじ
シベリアの強制収容所でソ連軍の捕虜となった山本を含め、多くの日本兵たちは重労働を強いられていた。次第にみんな生きる気力を失っていく。
山本は「生きる希望を捨ててはいけません。ダモイの日は必ずやって来ます」と訴え続け、その信念と仲間を思う行動に勇気づけられる捕虜たち。しかし山本の身体は病気に蝕まれていることがわかり、、、
辺見じゅんの小説『収容所(らーげり)から来た遺書』を元に映画化されたそう。
ダモイとは、帰国という意味のようです。
独断と偏見の⭐︎5段階評価
ヒューマンドラマ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
アクションではない戦争映画⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
感想
割と多くの戦争映画を見ていますが、いい映画だったなと思いました。ドンパチと撃ち合う激しいアクションでなく、人間味溢れるものでした!
実話に基づいたものだそうですが、死や苦痛ととなり合わせで不当に扱われるという極限の中で、少しでも他人に思いやりを持てる行動が出来るのはすごいなぁと思います。
戦争の経験はない私ですが、ここからは勝手な解釈です。
戦争の真っ只中にいるときっと人間として考えられないような扱いを受けたり、してしまったりすると思います。簡単に目の前で人の命が消えていくのを見ていると麻痺してしまうというか。それは生きる本能であり防御反応と言えるかもしれません。欲(いきる)のため人を欺いたり、物のように命令したり、それが当たり前になっていくことで『普通に人として接する』ことを忘れていくのではないかなと。それに伴って次第に希望を失っていき、生きる気力が奪われてしまう。
そんな時に、ヒーローなんて大それたものじゃなくて『普通に人を思いやること』ができる人がいるだけでどれだけ救われるのだろうか!それがこの映画では山本だったのかなと思いました!!
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