あらすじ
第二次世界大戦下のポーランドを舞台に、ユダヤ人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンがナチス・ドイツの迫害を生き抜く実話に基いた物語。
シュピルマンは、ドイツ軍の侵攻によりゲットーへと強制収容されます。飢えや恐怖に苛まれながらも、ピアノを弾き続けることで心を支えます。奇跡的にゲットーから脱出しますが、街は戦火に包まれ生死の境をさまよう日々を送ります。
勝手な⭐︎5段階評価
悲惨な歴史を知る⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
人の残酷さと温かさを知る⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
感想(ネタバレあり)
ライフイズビューティフルやシンドラーのリストなど、ホロコーストに関する名作の中でもこちらは少し表現が違うように感じました。
悲惨なホロコーストの実態も表現されていて、見るに堪えない苦しい場面もありますが、ドイツを完全に悪者だと表現していません。実際にドイツ兵に救われています。むしろ仲間と思っていた人に利用されていたりで、戦争が変えてしまう人の心の恐ろしさや残酷さ、悲しい温かさ、敵と味方そして悪とは…色々と考えさせられる作品かなと感じました。
ショパンの曲にも触れることができる作品です。人種、国籍などを超えて音楽の力の素晴らしさも感じられます。同時に、"ただピアノを弾きたいだけ"なのにも関わらず、戦争によってそれさえも叶わない現実も見ることになります。
ホロコースト作品の中でも比較的前向きな気持ちになれる映画かなと思いますが、やはり人の命がなぜこんな扱いをされたのか怒りと恐ろしさが込み上げました。